monoです!
このブログのメインテーマは自宅でお客さんになること。自宅だとどんなにわがままなお客さんでも問題なし。
さて、お客さんとしてのもてなし感を味わえるのは…何と言ってもまずコーヒーですよね!
それでコーヒーメーカーの環境を快適に整えることは大切。お客様感覚に浸れること間違いなし。
ということで当ブログで勝手ながら全自動コーヒーメーカーのベスト3を選びました。
なお、繰り返しますが今回取り上げるのは全自動コーヒーメーカーです。
つまり、豆挽きから湯沸かし、蒸らし、抽出まで全て自動で行えるタイプを選んでいます。なぜならこのブログのコンセプトに一番マッチしているからです。
どのコーヒーメーカーも私自身が実際に購入して使ってきた実体験を基に選んでおり、宣伝するつもりは一切なく、100%ピュアな正直レビューとなります。
ただ今回選んだ全自動コーヒーメーカーはどれもコスパ感とクオリティーのバランスが高く正直なところどれもお勧めできます。それぞれコンセプトが明確になっているためそのコンセプトに共感できるなら買って失敗することは無いと思います。
ではベスト3から見ていきましょう!ちなみにベスト3は二台あります。
ベスト3 シロカコーン式全自動コーヒーメーカー
1万円台で購入できるようになったので機能面にお手頃感が加わり、かなりおススメです。安い全自動コーヒーメーカーのミルはプロペラ式を使うのですが、このシロカは豆の粒度を均一にできるコーン式ミルを使っているのがポイント。シロカらしくデザインもスタイリッシュでダーク調も選べます。
豆は自動計量タイプなので上部の豆ストック部分に豆を入れて置けば毎回計量しなくて済むのも便利。ストック部分は透明になっているので豆が見えてこれがまたお洒落で嬉しい。コーヒー豆そのものの見た目を楽しめるのもこのコーヒーメーカーの特長です。
挽き目は上部のアナログなダイヤルで無段階調節できるし、むらし時間はマイルドとリッチの二種類選べるし、給水タンクは取り外せるし、予約機能あるし、保温機能もある。至れり尽くせりです。
ダメなポイントはまずステンレスサーバーのタイプはおススメできません。ステンレスサーバーは真空二重構造なので拘っているのですが、構造が複雑なのでコーヒーを注ぐ際に垂れてきますし、掃除がしにくいので衛生的でもありません。またステンレスサーバーのタイプは保温機能はありません。これはステンレスサーバー自体が保温するのでコーヒーの風味を損なわないので理想的に思えますが、特に冬などステンレスサーバー自体が冷えているとそこに熱いコーヒーを注がれてもぬるくなり、保温機能もないのでぬるいコーヒーの出来上がりとなります。もちろんステンレスサーバーの説明書には事前にサーバーを温めるように勧めていますが、このコーヒーメーカーは全自動コーヒーメーカーであり予約機能も備えているわけです。ステンレスサーバーの場合、特に冬の寒い早朝に予約機能で熱いコーヒーを楽しむということができません。それでこのコーヒーメーカーは断然、ガラスサーバータイプがおススメです。ガラスのほうが安価ですし。
もう一点ダメなところは、ミルの音が比較的うるさいです。ドリルで押しつぶしている感じのギュイーンという重低音系と言いましょうか。2杯分で17秒程度ミル挽きの音がします。予約機能で早朝コーヒーを作るならミルの音が目覚まし代わりになると好意的に受け入れられる人もいれば、壁の薄いアパートなどに住んでいるならちょっと気を使うかもしれません。
このように、できるだけ美味しいコーヒーを提供しようとするシロカの心意気は評価できるものの、利用者としての全自動コーヒーメーカーに期待する利便性という観点で見ると若干ズレを感じるかもしれません。コーヒーメーカーが自分に合わせてくれるのではなく、自分がコーヒーメーカーに合わせる部分があります。そのズレを理解した上で購入するとシロカの拘りが感じられる設計なので楽しめると思います。
あと、自動計量ですがこのコーヒーメーカーは豆の量は調節できません。濃さは水量で調節する(単に水タンクに注ぐ水を調節する)ことになりますのでその点も直感的に調節できるわけではありません。また基本的に自動計量タイプは毎日飲む人向けです。たまに飲む場合、コーヒーメーカー上部のストック豆がなかなか減らずに鮮度が落ちますのでその点も考慮した方が良いです。
いくつかレビューがありますのでご覧ください。
ベスト3 パナソニック 全自動コーヒーメーカー NC-A57-K
amazonで常にベストセラー1位となっている全自動コーヒーメーカー。この旧モデルNC-A56が2014年に発売され、その後デカフェ豆コースを追加したこちらのNC-A57が2018年に発売されました。基本的な仕様は変わらないのでロングセラーモデルです。
先ほどのシロカよりも家電メーカーらしい利便性を優先した設計となります。
それでも際立った特徴があり、このコーヒーメーカーの売りは「沸騰浄水機能」という名称の通り、沸騰させたお湯を活性炭フィルターに通してカルキをカットすることです。ただ最近はどこのお宅も浄水器を使いますよね。水はコーヒー以外にも使うためご家庭でそれぞれ工夫して既に美味しい水を作ってるはずです。既に設置しているであろう浄水器にはカルキをカットすることができるので、あえてコーヒーメーカーの機能として必ずしも必要とは言えないように思います。
ただ実際に使って見ると体感的なインパクトが凄くて、コーヒーメーカー上部の半透明のドーム型の部分に沸騰したお湯がドカンドカンとぶち当たって湯気はモクモク立ち昇るはでかなり派手なパフォーマンスを見せつけます。本当に美味しいかはともかく美味しく感じることは確か。子供にもウケると思います。ただ、冷静になって考えるとここまで派手にしながらもシロカよりも味はどうかというと、特別美味しいとは思いませんでした。水(お湯)は家庭によって異なりますので、美味しい水があるならこのコーヒーメーカーの特長はあまり生かせず、パフォーマンスだけが目立って子供だましという感じがするかもしれません。
またシロカの4杯に対してこちらは5杯分作れるので家族みんなでコーヒーを飲むことができるファミリー向け。デカフェ豆コースも特徴的で、デカフェを飲む人には嬉しい機能。デカフェって味が淡白に感じるのでこのあたりもアイデアが良い。
また、ミルは先ほどのシロカと違ってプロペラ式で実際に見てみるとシロカのコーン式ミルよりもかなり安っぽくて弱っちいプロペラなんです。機能的にはデメリットではあるのですが、このシンプルな構造を有利に生かして音はシロカは重低音系ですがこちらはモーターっぽい軽い感じなのでシロカと比較すると静かに感じると思います。またミルが自動洗浄できて清潔です。シロカのミルは洗えません。
欠点としては、シロカは豆の挽き目を自由にダイヤル式で無段階で調節できるのですが、こちらは二種類のフィルターを取り外して交換する必要があります。挽き目を毎回いろいろ変えたいなら面倒で欠点となりますが、挽き目を変えないなら特に困らないと思います。
また豆が自動計量ではないため毎日飲む人には不便です。毎回手作業で計量して豆を投入する必要があります。私は毎日飲むので不便に感じました。
価格帯も同じなのでシロカと悩むと思いますが、パナソニックは実用重視でファミリー向け。特徴を出しつつ目立たないところで割り切りがあるので決められたコストの中で売れる商品を手堅く仕上げたという感じで、パナソニックって手ごわいメーカーだなと思いました。悪く言えば炊飯器みたいな生活感のあるいわゆる家電っぽいところは感じられます。シロカはミルも含めこだわりがあったりデザインがお洒落でシロカらしいキッチン家電なので、その分犠牲が多少求められる感じです。
個人的にもとても難しくて甲乙つけがたい二台なのですが、楽ちんで美味しいという観点で判断すれば、ミルの音さえ心配なければコーヒー好きにはシロカをお勧めしたいと思います。パナソニックはブランド力が高いこともあり1位を固守しているようなところがあると思います。
レビューはこちらにありますのでご覧ください。
ベスト2 ツインバード全自動コーヒーメーカー
先ほどの2機種より後発の2018年10月に発売されただけあって、あえて上記2機種とはコンセプトを変えています。
カフェ・バッハ店主 田口護氏監修したということだけあってコンセプトとしてはハンドドリップに近づけることとアナログな雰囲気に拘っています。全自動コーヒーメーカーというキーワードから先ほどのパナソニックは安易に近未来的な流線形デザインにしましたが、こちらはボックス形状の和室でも合いそうなジャパニーズモダンでカラーはつや消しブラック。デザインからして相当こだわりが感じられるコーヒーメーカー。
そしてまず豆挽きの音は人間が豆を挽いているのに近い感じでハンドルを回しているようなギコギコ音がします。上部のミルと円錐のドリッパーの間に空間があるため、挽いた豆が落ちるのが見え、挽きたての粉の香りがしますし、お湯はシャワードリップでそのお湯もすき間からチラッと見えます。このあたりの演出も上手く抽出中も雰囲気を楽しめるようになっています。無言で美味しいコーヒーを作ってくれている感じが伝わってくるのは非常に良い。
欠点は先ほどの二台よりも抽出する時間がかかることなのですが、コンセプトが全自動の中でどれだけアナログ感を出すかということがテーマなので、ゆとりをもってコーヒーを楽しみたい人向け。3杯用モデルは、シロカやパナソニックよりも杯数が少ないので注意。そんな方のために6杯用もある。
自動計量ではないことも私としては欠点ですが、コンセプト的には好みの量の豆を入れる方が合っているとは思いますので意外に気になりませんでした。そんな感じでこだわりがありつつも押しつけがましくない設計が絶妙。
抽出温度を二段階で変更できたり、お湯を通すメンテナンスモードもあり、細かい設定ができるようになっているのもプロフェッショナルなコンセプトに合っています。
音もシロカよりも受け入れられるので先ほどの二台よりも、丁寧に作った美味しいコーヒーを飲めるというお客さん感覚がありおススメ。価格が先ほどの2台よりも2倍近くするのが欠点ですが、このコンセプトに魅力を感じるならその価値はあります。
こちらに詳しいレビューがありますのでご覧ください。
ベスト1 デロンギ マグニフィカS
これまでの3台のコーヒーメーカーとは異色な感じがするのでこれをベスト1にするかどうかは悩みました。でもやはり「ラクチンで美味しい」をテーマに選定すると、これが1位であることは疑いようがありません。
もともとデロンギはイタリアの家電メーカーなのでエスプレッソメーカーです。でもこれ、カフェジャポネというモードがあり、エスプレッソと同じ抽出方法ではあるのですが間欠して抽出を行いドリップに近い蒸らしの味を出すこともできる。
実際に飲むとこれが美味い。一口目の飲んで鼻に息が抜ける瞬間、あっいいよねってなる。ボディ感はドリップには負けますが、むしろ雑味がないので体に合っている感じさえしています。デロンギの全自動コーヒーメーカーは高価な部類に入るのですが、マグニフィカSはエントリーモデルでamazonだと上記の通り5万円台で買えるのもポイント。他の全自動コーヒーメーカーは2万円~3万円なのでそれと比較すると高いのですが、5万円は家電としては決して高いわけでもなく手が届かないわけでもないですよね。
当然エスプレッソも飲めるので、私は朝の急ぐときはエスプレッソでグイッと飲みます。このコーヒーメーカーでエスプレッソを楽しめるようになりました。エスプレッソって時間をかけずに味を楽しめるんですね。そして週末など休日はカフェジャポネをゆっくり飲む感じです。ボタン一つで使いわけられるのも凄いです。
あと気に入っている点は、後処理です。他のコーヒーメーカーと違うのがペーパーフィルターも必要なく、さらに抽出後のコーヒーのカスも自動で丸いクッキーみたいな形状で固めてくれるのでカスが入ったボックスをゴミ箱にひっくり返してカスを捨て、その後ボックスを水でざっと軽く洗い流すだけで終了。つまり後処理まで含めて全自動というのがポイント。実はコーヒーメーカーって後処理についてはあまり触れたくないところなんです。例えば1万円程度の安いコーヒーメーカーはペーパーフィルター不要!と宣伝しつつも、使用後ステンレスフィルターにべったり残ったカスの処理の面倒さについて口を閉ざします。
なのでスイッチ押すだけでコーヒーがポンッと出てきて後処理も超簡単。このコンビニ感覚というか、コンビニよりもすぐに飲める。豆挽きのミルの音も軽い音だし速い。グラインドする時間が1杯分でたった4秒!他社とはかなり毛色が違うマシンの領域に入っています。
欠点はあえて言うなら先ほどの高価ということと、デカくて重いことと消費電力が大きくて1,450Wです。なので買っちゃったでは済まされないこともあり、購入前に家族の了承を得る必要があります。各パーツも大きいので、下のトレイ部分を洗うのはかさばりますが私は抽出口にいつもカップを置いてトレイを汚さないようにしていますのでトレイは基本洗っていません。なので工夫すれば、毎日は水タンクとコーヒーカスのボックスだけ外して軽く水洗いということで済ませられます。
ということで家でもお客さんになれるのはやはりこれがベスト1です。
こちらにレビューがありますのでご覧ください。
まとめ
ということで全自動コーヒーメーカーベスト3を上げました。「ラクチンで美味しい」「家でもお客さん」をテーマに選定すると上記の通りです。
全自動コーヒーメーカーってどれも同じではなく、各社それぞれ独自のコンセプトを貫いているのは素晴らしいですよね。それぞれのコンセプトを一言でまとめると次の通りです。
コスパとこだわりを両立。シロカコーン式全自動コーヒーメーカーSC-C111。
家族みんなで楽しめる。パナソニック全自動コーヒーメーカーNC-A57-K。
全自動なのにアナログ。ツインバート全自動コーヒーメーカーCM-D457B。
究極の全自動コーヒーマシン。デロンギ マグニフィカS ECAM22112B。
価格は異なれどどれも魅力ある全自動コーヒーメーカーです。安いものをとにかく選びたいなら象印のコーヒーメーカーでもいいかもしれません。3,000円程度で買えます。ミル機能はありませんが。
でもコーヒーは嗜好品だし全自動コーヒーメーカーはそれぞれのコンセプトに共感できるものを選ぶと良いと思います。価格は高いと思っても、自分のご褒美と思ってちょっと頑張って買ってみることをお勧めします。
それではコーヒーライフを愉しみましょう!