デロンギ マグニフィカS

お味はどう?デロンギ マグニフィカS 2020年モデルECAM22112B

コーヒー好きのmonoです!

10月1日はコーヒーの日でしたね。そんな10月にふさわしいテーマは…。

デロンギ 全自動コーヒーメーカーのエントリーモデル マグニフィカSです!

このマグニフィカSは2020年に登場したばかりの注目のモデル。そしてデロンギの全自動コーヒーメーカーとしてはamazonで5万円台で買えるし、比較的コンパクトなので日本では売れ筋のモデルとなっています。

5万円って庶民のレベルとしては高いのですが、その価値はあると思って実際に買ってこれまでこんなことを書きましたのでよかったらご覧ください。

今回は実際に飲んでみたレビューになります。

ちなみに私は…。

自己紹介なんてするつもりはないのですが、コーヒーの場合はこれまで何をどのように飲んできたかによって印象は変わると思いますので少しだけ。

私はセブンイレブンの100円のコーヒーの美味しさに魅かれ、ようやくまともにコーヒーに向き合ったという新世代です。そんなきっかけなので、とにかく安くて楽して美味しいコーヒーを飲みたい、というわがままなコーヒー愛好家。

人生をコーヒーに捧げるつもりはないのでハンドドリップとか時間をかけることはやらない。やりたいことは他にもたくさんあってクリエイティブなことをやりたい。そこでコーヒーを飲んでフッとリラックスして次につなげたいのです。あくまでもコーヒーは挽きたて役…いや字が違った、引き立て役にすぎません。

それでこれまで全自動コーヒーメーカーを乗り継いできました。有名なパナソニックの沸騰浄水全自動コーヒーメーカーやシロカのコーン式全自動コーヒーメーカーも使っていた頃もありました。今はツインバード 全自動コーヒーメーカー CM-D457Bを使っています。

よかったらいくつか印象を書いていますのでご覧ください。

ということで、私は言うなれば全自動ドリップ派になります。

でも、このデロンギは一言で言えばエスプレッソマシンです。なぜそんな私が?ということになるのですが、このマグニフィカSにはカフェジャポーネというドリップに近いコーヒーを再現するというモードがあるんですよ。そこに魅力を感じたのと、デロンギは完全に全自動、ということに魅かれた。つまりセブンと全く同じ感覚で、ボタンポンでコーヒーが出来上がるんです。それにドリップコーヒーも飲めてエスプレッソも飲めるならバリエーション広がっていいかなと思いました。ちなみにドリップコーヒーも飲めるというのは語弊があるのですが、購入前はそのように受けとめました。

そんな私のインプレッションです。

では前置きはそれぐらいにしてまず今回使用した豆から。

今回使った豆

こちら。「コーヒー豆 スペシャル ドリップ ブレンド 2.2lb( 1Kg ) 【 豆 のまま 】 100% アラビカ コーヒー クラシカルコーヒーロースター」です。amazonで探していて1kgで1,600円台で買えるのでコスパ感がよかった。そして中深煎りでテイストの目安としては「苦味(3) 酸味(2) 甘味(3) バランス(4)」とのことでした。個人的に酸味は好きではなく苦みが好きなのでこちらにしました。

100% アラビカ コーヒー クラシカルコーヒーロースター
100% アラビカ コーヒー クラシカルコーヒーロースター

 

この豆はけっこう人気で一番人気は次のエスプレッソブレンドなのですが、私はドリップ派なのでひとまず苦みが軽そうな上の豆から始めたという感じです。

ドリップ用のさらに苦みを増したタイプもあるので、これらの3タイプで少し楽しもうかと考えています。

では準備しましょう!

水を入れる

水はこのようにフタをしていても給水口がありますので便利。このタンクはスリムですがなんと1.8リットルも入る。入れた後は本体前面右側からスライドして押し込んで設置するだけ。

デロンギ マグニフィカSの水タンク
デロンギ マグニフィカSの水タンク

豆を投入

豆を入れようと思いましたが、グラインダー(ミル)が少し見えますね。未使用状態なので記念に撮影。思ったより小さいですね。

マグニフィカSのグラインダーはコーン式
マグニフィカSのグラインダーはコーン式

さてここに豆をザザーッと入れます。自動計量のため計量スプーンは不要で適当に入れれば良いのは楽ですね。でも軽量スプーンも付属していたり説明書には杯数分軽量スプーンで入れるように説明しています。豆を大量に入れておくとそれだけ鮮度は下がりますので、こだわるなら都度適量を入れることもできます。フタをしてもこの通り豆の残量が見えるのも良いですね。

マグニフィカSに豆を入れる
マグニフィカSに豆を入れる

電源を入れる

本体後ろの主電源を入れます。これは最初の1回だけです。背面にあることから通常はずっとONにしておくものですが、そんなに頻繁に飲まない場合は飲むたびにスイッチを入れると節電にはなりますね。

後ろの電源を入れる
後ろの電源を入れる

そして次に前面コントロールパネル左上にある電源ボタンを押します。そうすると少し経ってからお湯で自動洗浄が始まりトレイに流れ出ます。メーカーは推奨していませんが、ここで先にカップを置いておくと洗ったお湯がカップに入ってカップも温めることができます。衛生面で気になるならやめたほうがいいですが個人使用なので私はそのようにしています。

電源をONにすると自動洗浄が始まる
電源をONにすると自動洗浄が始まる

豆の量を調整

前面中央のダイヤルを回して豆の量を調節。そしてカップの高さに合わせて抽出口を調節します。そこで気づいたのですが。

マグニフィカS 豆の量とカップの高さを調整
マグニフィカS 豆の量とカップの高さを調整

これまでコーヒーを持ち歩くために携帯マグを使っていたんですが、この抽出口の高さが13cmぐらいまでしか上がりません。それで普段使っていたマグだと直接の抽出はダメでした。別のマグを買わなければならないですね。

マグニフィカS 携帯マグが入らない
マグニフィカS 携帯マグが入らない

抽出!

前面パネルの右側ボタンがカフェジャポーネのモードです。上から二番目が1杯分、三番目が二杯分です。このボタンを押すだけです。するとヒゥイーンという軽いモーター音と共に豆をグラインドします。このグラインドする時間がなんと1杯分だとたった4秒ぐらいしかかかりません。一瞬です!(なので少し余談ですがグラインダーの粒度調整ダイヤルはグラインダーが動作している間に調整しなければならない仕様ですが、この4秒の間に調整しなければならないということになります。)その後、ブィーンという音と共にコーヒーを少し落としては止まり、またブィーンといって少し落としては止まりの繰り返し。これはカフェジャポーネモード特有で蒸らし抽出を再現しているためです。エスプレッソの場合は途中で止まることはないです。このブィーンという音は、いかにもマシンといった感じの音で不快でもなく、そんなに大きな音でもないので合格。他の全自動コーヒーメーカーよりも全体的に静かと言える、というか音質が根本的に違う感じ。これはもう自動販売機などの業務用マシンっぽい。

マグニフィカS ボタンを押して実際にコーヒーを抽出する
マグニフィカS ボタンを押して実際にコーヒーを抽出する

そしてさらに驚いたのが、1杯分完成するのに1分20秒程度でした。早い!もうできたの??という感じでした。やはりエスプレッソマシンの延長なので早いですね~。

マグニフィカS カフェジャポーネでも抽出が早い!
マグニフィカS カフェジャポーネでも抽出が早い!

カフェ・ジャポーネとエスプレッソのお味は??

クレマ…は失敗。これは初めてだったので。抽出口をカップの側面に近づけて抽出するとクレマができやすいらしいです。

マグニフィカS クレマ?
マグニフィカS クレマ?

そして飲んでみた。ゴクリ…。

ああ、単純にウマいです。何度か豆の量を調整してみましたが個人的には豆の量をMAXにして満足できる味でした。同じ豆の量だとドリップより薄くなり、カフェインも少ない感じで、ドリップよりインパクトはないような感じですが、優等生的な味ですね。全体的に雑味が無くバランスが取れて丸く収まっている感じ。何度でもごくごく飲めそうな感じ。

誤解を恐れず簡単に言い切ってしまえば、ロイヤルホストみたいなファミレスのドリンクバーで似たような自動で豆を挽いて抽出するマシンがあると思いますが味づくりとしてはそれに近いように思いました。ただ当然ながらファミレスではできない豆の量とか豆の種類を自分好みにできる。

その後、エスプレッソも飲んでみました。これはもうウマいの一言でした。やはりこれはエスプレッソマシンなんだなとつくづく感じました。本領発揮ですね。苦みとコクと旨味がストレートに伝わっていて明快です。

なのでファーストインプレッションとしては悩みました。というのも私は全自動ドリップ派です。ドリップコーヒーを楽して飲もうと思って始まったコーヒー生活だったのですが、このマシンはドリップは飲めず、エスプレッソかカフェジャポーネでドリップの代わりにはならないけどどちらも美味しいから。単に美味しいコーヒーが増えただけではないか!

その他いろいろ

味は上記の通りで、このコーヒーメーカーの良いところはやはり完全全自動という点。抽出後のカスまで固めてくれるので後処理まで簡単です。確かに毎日水洗いするパーツは多くてかさばるけど、他のコーヒーメーカーみたいにガラスサーバーのようなガラスを扱うことがありませんので、全体的に考えれば気楽で簡単。まずこの点がかなり気に入りました。

そして自動洗浄が必ず電源ON直後と、電源OFF直後で入るのも清潔で気持ちいいですね。全自動コーヒーメーカーって自動洗浄機能って少ないし、あっても別の機能として分かれているので毎回自動洗浄が行われるわけではないので結局やらずにほったらかしということになりますが、これはコーヒー抽出のルーティンに組み込まれているので良い。

さらにお湯の温度も4段階まで調節ができるのも良い。ただこのお湯の温度は電源をOFFにした状態でなければ変更できないので気軽に変更できないからそれは欠点かな。豆の量はアナログなダイヤルなので電源ONの状態で自由に変えられる。

そして豆の量がダイヤル式で明瞭なので、このダイヤルの設定値と豆の種類という二種類だけで味がバシッと決まるため味の調整がしやすく、素人の私でも豆の種類を楽しめる。このあたりもマシンのメリットと言える。アナログなドリップだといろんな要素で味が変わってくる。まあそれが良いという人もいるでしょうけどね。

あと左のスチーム管からお湯も出るのでカップを温めるためにお湯を使うということもできる。

かなり至れり尽くせりな機能満載で個人的には十分満足な仕様でした。5万円の価値があるかと問われれば、コンビニ感覚で簡単で飲める、エスプレッソとカフェジャポーネの二種類飲める、後処理も簡単となれば、価値は十分あると言える。

今度、今使っているツインバード 全自動コーヒーメーカー CM-D457Bと比較してみたいと思います。そうするともっと違いがわかりそうです。

それでは深まる秋、温かいコーヒーを飲んで楽しみましょう!!