2020年ミニクーラー徹底比較

2020年人気No.1の冷風機とここひえR2を徹底比較!どっちが涼しい?

いよいよ夏本番です。暑さ対策は万全ですか?

ミニタイプの冷風機は結構売れています。人気の秘密は、持ち運びやすい・お手頃価格・扇風機より涼しいこと。

デメリットはそんなに冷えない、風量が弱いこと。

皆さんも買う前からそんなことはある程度想像できると思います。

でも実際購入すると気付かないことがいろいろ出てきますよ。そのあたりをこの記事では掘り下げたいと思います。

さて。例えばこんな冷風機が気になると思います。

2020年6月~7月のamazonで売れ筋ランキングNo.1のSHIPADOという無名のミニクーラー(冷風機)

それに対してNo.3あたりに常にランキングしているショップジャパンのここひえR2 2020年モデル。

SHIPADOとここひえR2の価格差は2020年7月時点で5,000円も違うんです。しかも毎年交換するフィルターの価格も違う。

SHIPADOの交換用フィルターは1,000円程度で購入することができるのに対して。

ここひえR2の交換フィルターの価格は3,000円以上する。ランニングコストは3倍。

つまり価格的にやはりSHIPADOを選んだ方がいいけど、ここひえR2は気になる存在ですよね。ここひえR2は最大-12℃冷えるという宣伝文句がありますが実際のところどんな感じなのでしょうか。

ちなみにSHIPADO単品の開封レビューはこちらの記事にあります。

ここひえR2単品の開封レビューはこちらの記事にあります。

今回の記事は気になるこれら二台を徹底的に比較してみました。

では実際に比較してみましょう!

本体を比較

本体前面を比較してみましょう。SHIPADOは前面がホワイトなのでインテリアとしても邪魔しませんがデザインが優れているわけでもなく普通です。まあ見方によっては角ばったスタイルで白くてちょこんとして可愛らしいともいえる。でもSHIPADOというロゴはダサい。しかしここひえR2はもっとダサくて前面がグレー色になっていてビルのダクトをイメージする工業っぽい雰囲気です。それでデザインとしてはSHIPADOのほうがマシという感じ。

SHIPADOとここひえR2の前面
SHIPADOとここひえR2の前面

風向きを調整するスリットを比較してみましょう。SHIPADOのつまみは横に、ここひえR2は縦についています。これは明らかにSHIPADOのほうが使いやすいし直感的です。ここひえは動きがシブいので微妙な調節が難しいことと、ツマミを上にあげると風向きが下に向くという逆方向なのでわかりにくいです。

SHIPADOとここひえR2のスリット
SHIPADOとここひえR2のスリット

本体の上面

ここひえのは取手がありますがSHIPADOにはありません。ここひえのほうがいいですね。

SHIPADOとここひえの本体上面
SHIPADOとここひえの本体上面

そしてここひえの右側のフタはそのまま引っ張れば取り外しができ水のタンクになります。それに対してSHIPADOには水のタンクは無く、フタをあけて直接水を入れます。そしてSHIPADOのフタが直角までしか開かないので指で抑えなければフタが閉まってしまうという問題があり水を入れる際の使い勝手はSHIPADOはとても悪いです。

SHIPADOとここひえの上部のフタ
SHIPADOとここひえの上部のフタ

SHIPADOはフィルターを取り出した後に水をここに入れるので間違うとすぐにスリットを超えて水が飛び出ます。それに対してここひえは取り外しできる水タンクなので楽ちん。

SHIPADOとここひえの水を入れる方法
SHIPADOとここひえの水を入れる方法

 

操作パネル

操作パネルはどちらも上部にあります。SHIPADOは全面タッチパネルで洗練されたイメージと言いたいところですが文字とかアイコンが素人っぽい雰囲気がありそんなに洗練されているわけではありません。しかしここひえは日本語での説明が印字されているためカッコよくはありませんが年配者でもわかりやすいような配慮があります。そしてSHIPADOは触れて認識させますが、ここひえはボタンを押し込むというクリック感のある操作になります。このあたりもここひえR2は年配者向けと言えます。

SHIPADOとここひえR2の操作パネル
SHIPADOとここひえR2の操作パネル

そして動作中はどちらもランプが点灯します。SHIPADOは新しいブルーLEDのカラーで新鮮な感じはします。ここひえはグリーンで正常に動いているという安心感あります。さらに注目したいのはこの写真はどちらも強なのですが、SHIPADOはHIGHの部分にランプが点灯しているだけですが、ここひえは強の場合に弱・中・強のどれもランプが点灯しています。つまり夜中のような暗い場所になるとSHIPADOはどのレベルになっているのかわかりませんが、ここひえはランプが3つついているので強だということが一目瞭然となります。このあたりも親切だと思います。

SHIPADOとここひえR2の操作パネル
SHIPADOとここひえR2の操作パネル

さらに操作パネルでわかることはこちらの写真は電源ONの状態です。気づきました?SHIPADOは電源ONでも無風状態がありここひえは電源ONの場合は弱・中・強どれかがかならず選択しているんです。この点は好みもあると思いますが、電源OFFにするのを忘れやすいのはSHIPADOになるのでここひえほうが良いと思います。ちなみにどちらも電源OFFにしても前回の風量設定は覚えています。

SHIPADOとここひえの電源ON状態
SHIPADOとここひえの電源ON状態

本体の裏面

SHIPADOはそのまま置くとテーブルに傷がつくこともあるかもしれませんが、ここひえは四隅にゴムが配置されています。

SHIPADOとここひえの本体裏面
SHIPADOとここひえの本体裏面

本体の背面

背面を見てみましょう。この通りファンの大きさも同じであることがわかりますね。そして空気を吸い込むところがSHIPADOはスカスカですがここひえはフィルターがついています。冷風機のフィルターは痛みやすいのでここひえのほうが丁寧な作りで風質にこだわりがあるものの、このフィルターが抵抗して風力は弱くなるという欠点があります。

SHIPADOとここひえの背面
SHIPADOとここひえの背面

ただここひえのフィルターは外すことができるためその点が気になるなら外して利用することもできます。ただし推奨はしていないので故障になっても保証はされません。あくまでも自己責任で行うことになります。

 

ここひえはフィルターが外せる
ここひえはフィルターが外せる

フィルターの交換方法

SHIPADOは上方向にフィルタを持ち上げて交換ですが、ここひえは前面のスリットを外してフィルターを取り出すことになります。

 

SHIPADOとここひえのフィルター交換
SHIPADOとここひえのフィルター交換

さて一番冷却機能に影響を与えるフィルターを比較してみましょう。明らかにSHIPADOは乱雑で小学生の紙工作レベル。実際にペラペラの紙で出来ています。それに対してここひえはフェルト生地っぽいものでしっかりしていますし間隔も狭いので密度も高い。なので交換用フィルターが3倍するといっても3倍は高いかもしれませんが、高いのもうなずけます。

SHIPADOとここひえのフィルター比較
SHIPADOとここひえのフィルター比較

SHIPADOのフィルター乱雑ですよね。新品でこれですから。

SHIPADOとここひえのフィルター比較
SHIPADOとここひえのフィルター比較

フィルターを下から見たところ。この写真では空気は上から下に流れます。フィルターを通る時間が長いのはここひえの方なので冷却は期待できますが風力は弱くなりそうなのは想像できます。SHIPADOの皿はここに氷を入れたり皿は取り外しができるので水を入れて凍らせて設置することができる。

SHIPADOとここひえの比較
SHIPADOとここひえの比較

騒音比較!

まずSHIPADOです。

SHIPADOの騒音レベル
SHIPADOの騒音レベル

次にここひえR2。

ここひえR2の騒音レベル
ここひえR2の騒音レベル

まとめると以下の通りです。SHIPADOのほうが全体的にうるさいという数値ですが音質的にも違うので特に強は体感的には同じぐらいに感じました。おそらくここひえはフィルターの密度が高いので音を吸収しているからではないかと思います。

SHIPADO 45dB 50dB 55dB
ここひえR2 37dB 41dB 50dB

風力比較!

まずSHIPADO。

SHIPADOの風力チェック
SHIPADOの風力チェック

次にここひえR2。

ここひえR2の風力測定
ここひえR2の風力測定

風力はまとめると以下の通りです。つまり強は同じです。ファンが同じ大きさなので風力としては同じであることがわかりますが、測定場所によって風力ってかなり異なることもわかりました。それで全体的に体感できる風量は格段にSHIPADOのほうが上でした。そしてここひえの弱は弱いですがこれは静音にする目的だと思います。

SHIPADO 2.5m/s 2.8m/s 3.4m/s
ここひえR2 1.9m/s 2.3m/s 3.4m/s

冷たさ比較!

一番気になるのはこの点ですよね。まず測定時の気温は26.6℃でした。もっと暑くてもよかったのですが。

気温は26.6℃だった
気温は26.6℃だった

SHIPADOは24.1℃まで冷えました。

24.1℃まで冷えた
24.1℃まで冷えた

それに対してここひえR2は…。すごい22.5℃だ!

ここひえは22.5℃
ここひえは22.5℃

まとめると以下の通りです。なお風力によって温度は変わりません。単に風量が変わるだけです。

温度変化 冷却能力
SHIPADO 26.6℃⇒24.1℃ -2.5℃
ここひえR2 26.6℃⇒22.5℃ -4.1℃

ここひえが宣伝する-12℃というのとは程遠いですが、それでもSHIPADOと比べると確かに冷えると言えます。この差は体感でもはっきりわかります。

まとめ

ということでこの二台どちらがいいと思いましたか?

とても悩む二台だと思います。結局のところ、フィルターが全てを物語っています。ここひえR2はフィルターの質や密度が高いので価格は上がりますし冷却機能は上がりますが風量は弱くなる。設計も高齢者にも使えるような配慮が盛りだくさん。

それに対して、SHIPADOは水タンクはないし、フィルターはかなり簡素になっているのでとにかく無駄を全て省いて価格を下げたモデル。それでも原始的なフィルターとは言え冷風機なので、扇風機よりも確かな冷えを感じることはできるし価格も安いのでお手頃感もありNo.1になっているのも理解できる。価格に敏感な消費者は正直だと言える。

SHIPADO ここひえR2
価格 〇ここひえの半額以下
風量 〇内部抵抗が少ないのでミニクーラーとしては十分な風量
冷却機能 〇至近距離だとかなりヒンヤリする
音の静かさ △ここひえと同じ △(弱は静かだが風量が弱すぎる)
デザイン 〇白くてシンプル
親切設計 〇高齢者が操作しやすい設計が随所に見られる

実際にこの二台の風に当たりながら考えてみました。

日中に風の流れを十分に感じて使いたいのはSHIPADOで、夜間に頭のすぐそばにおいてひんやりした風を静かに楽しむならここひえR2になるかと思いました。そして高齢者へのプレゼントであればここひえR2かな。SHIPADOは水を入れてこぼすだろうしタッチパネルとかUSBケーブルとか使いこなせないと思う。

自分用にどちらかを選ぶとしたらSHIPADOになりそうです。確かな風を感じたいのと価格がお手頃。安いので気軽に一台買えるし、二台買ってステレオ配置して楽しむのもいいと思います。

それでは暑い夏を楽しみましょう!