siroca SC-C122とパナソニックNC-A56K

ミルの挽き方と味を比較!シロカSC-C122とパナソニックNC-A56K

こんにちはっ!!monoです。

シロカのSC-C111/121/122とパナソニックNC-A56。

日本国内メーカーの全自動コーヒーメーカーで価格帯も同じ。どちらにするか悩むのではないでしょうか。

一つの大きな違いはミルにあります。シロカのSC-Cシリーズはコーン式でパナソニックNC-A56はプロペラ式。

コーン式は特殊な歯車で豆を挟んで切り刻みますので粒度が安定しますが、プロペラ式はカッターが回転して豆に触れるときに刻みますので、豆を押さえる力がなく粒度が安定しないという欠点があります。

パナソニックお得意のマイコン制御は長年の実績があり、シロカは真似はできないでしょう。そこでシロカは真っ向から勝負せず、ミルで特徴を出すようにしました。

でもそれは結果として各社それぞれ個性があり、自分にあったコーヒーメーカーを選ぶことが出来ますので嬉しことです。

ミルとしてはプロペラ式よりもコーン式が高価です。それでパナソニックも良い点があるとは言え、ミルの機能としては単純に考えればシロカのほうがいいです。

でもパナソニックの公式サイトでは、粗挽きか中挽きではなく、「中細挽き」って書いているんですよ。この表現だと細挽きも結構いけるんじゃない?って思いますよね。

NC-A56のミルの機能
NC-A56のミルの機能

でも説明書をよ~く見ると…。

NC-A56の説明書にあるミルの機能
NC-A56の説明書にあるミルの機能

ん?「中細挽き(ふつう)」って付け加えてあるな…(´・ω・`)

つまり「中細挽きと言ったけど、ふつうだからあまり期待しないでよ」というパナソニックがフロシキを広げた後あわてて畳むような微妙な姿勢が感じられますけど、実際のところどうなのでしょうね?

それで今回は、このSC-C122のコーン式ミルと、パナソニックNC-A56のミルを使って豆を挽いてみて実際に比較してみてどうなのか調べたいと思います。

では最初にSC-C122を使って豆を挽きます。

さて、SC-C122は、豆は最初から入っていますので、特に豆を入れる必要がありません。便利ですよね~。

SC-C122は豆の自動計量
SC-C122は豆の自動計量

そして豆の挽き目調節ダイヤルを目一杯右に回して細挽き設定。

細挽き設定
細挽き設定

そしてスタート。ピピっという音の後、ギュイーンというミルの豪快な音がします。

スタートボタンを押す
スタートボタンを押す

ミルの音が終わったらすぐにこのスタートボタンを再度押して停止します。

そしてドリッパーの部分を開けると。細挽きのコーヒーの粉ができあがり。なんと簡単なのでしょう。

細挽きのコーヒーの粉
細挽きのコーヒーの粉

そして今度は挽き目調節ダイヤルを真ん中にセットして同じように挽きます。

中挽きの設定
中挽きの設定

はい、できあがり。簡単です。豆のカケラが見えるますね。先ほどの細挽きと明らかに違います。

中挽き
中挽き

次ぎに、NC-A56の豆を挽きます。

NC-A56は、シャワードームのフタを開けて豆を入れます。

豆を入れる
豆を入れる

そして挽き目調節は、シロカのようなダイヤル式ではなく、このような二種類の挽き目調節フィルターを付け替えることによってできます。今回は茶色の「中細挽き」をセットします。ま、最初からコーヒーメーカーに設置されているんですけどね。私は緑の粗挽きは一度も使っていません。

挽き目調節フィルター
挽き目調節フィルター

そして豆コースをスタート。ウィーンという軽い音がして豆を挽きます。十分に空転するのを検知してから停止するので1杯分でもミルの動作は16秒かかります。

豆ボタンを押してスタート!
豆ボタンを押してスタート!

ここで豆を挽いた香りがかなり漂ってきます。演出的にここはシロカよりも良い点だと思っているのですが…。

中のドリッパー部分を開けてみると、ん?

ティラミスのチョコレートみたいに豆の粉が付着しています。

豆の粉が付着
豆の粉が付着

なんだかいやな予感。ドリッパー蓋の裏を見てみると…うぉ。プロパラ式って派手に豆を飛び散らかすんですね。綺麗にフタを洗った状態でコーヒー豆1杯分でこんなに散らかってます。

豆が飛び散る
豆が飛び散る

なるほどこれは香りがするわけだ。

シロカよりもドリッパーの蓋が完全に覆われている構造ですが、挽いた豆が飛ばないようにするためでもあるのですね。

このあたりはシロカの豆の挽き方のほうがお行儀がいいですね。まあ途中で停止したからわかったことなので気づかないでしょうけど。

それはさておき、豆挽きは完了。

挽いた豆を比較!

ペーパーフィルターをそのまま開いて比較してみました。左から順に、シロカSC-C122の細挽き、中挽き、パナソニックNC-A56の中細挽き(ふつう)です。

左からシロカ細挽き、シロカ中挽き、パナソニック中細挽き

パッと見ると実は違いがわからなかったりします。

もう少しバラしてみました。これでも違いがわからないでしょうか?

左からシロカ細挽き、中挽き、パナソニックの中細挽きふつう
左からシロカ細挽き、中挽き、パナソニックの中細挽きふつう

まずシロカの中挽きとパナソニックの中細挽きを比較してみましょう。粒の大きさとしては同じぐらいかシロカのほうが少し大きい粒も含まれています。

シロカ中挽きとパナソニックの中細挽きを比較
シロカ中挽きとパナソニックの中細挽きを比較

ただパナソニックの中細挽きをよく見てみると…。

ティラミスの上にかかっているチョコレートみたいな(←くどい)細かい粉も結構含まれています。これがプロペラ式の特徴ですね。粒度が安定しないのです。中挽きにしたくても一定にはできず、細挽きや潰れた粉も混じってしまう、ということです。

パナソニックの中細挽きをよく見てみる
パナソニックの中細挽きをよく見てみる

それに対してシロカの中挽きをみてください。ゴツゴツした粒がありパナソニックの細かい粉のようなものが少ないです。

シロカの中挽き
シロカの中挽き

最後にシロカの細挽きと中挽きを比較してみると。さらに粒度は小さくなっています。シロカの粗挽き、中挽き、細挽きの違いは「 コクと香りの細挽き。sirocaコーン式全自動コーヒーメーカーの挽き目調節ダイヤルとは? 」をご覧ください。

シロカの細挽きと中挽き
シロカの細挽きと中挽き

でも、シロカの細挽きでも、パナソニックのような細かい粉みたいなものはやはり少ないように見られました。

なのでパナソニックのようなプロペラ式ミルは、細挽きができないというよりも、粒度が安定しないため、中挽きより小さいさまざまな粒度がブレンドされる、という感じなのでしょうね。

つまりパナソニックの公式サイトや説明書で用いている「中細挽き」という表現は、「中挽き」で揃うわけではないという意味で、なかなか考え抜かれていますね。

さて、やっと飲める。

飲んで比較してみる!

実際にSC-C122の中挽きと、NC-A56の中細挽きを飲んでみました。

シロカの中挽きとパナソニックの中細挽きを飲んで比較
シロカの中挽きとパナソニックの中細挽きを飲んで比較

ゴクリ…。うん。

同じ中挽きですけど、シロカのほうが味わい深いと思いました。

温度はシロカSC-C122のほうが温度はぬるいけど、とろっとしたまったりした感じです。喉を通った後もコーヒーの後味が残ります。

それに対してパナソニックNC-A56は、熱いという温度の感覚がまず先に来て、スッキリした味のような感じがしました。ペーパーフィルターか何かの、コーヒー以外の味が若干伝わってくるように思いました

でも粒度としてはパナソニックのほうが細かい粉も含まれるので濃い味になってもおかしくないのですが…。蒸らし時間の違いなのでしょうか??根拠がよわからないのですが、比較するとはっきりわかります。

まとめ。

比較すると違いがわかりますが、ドーナツやケーキといった甘いを食べながら飲むと、パナソニックのコーヒーもいけるかも、って思いました。

なのでそれほどこだわらないけど挽きたてが欲しいし、アツアツが飲みたいならパナソニックNC-A56。つまるところ味は悪くはなく“ふつうなのでしょう。抽出中の派手なパフォーマンスもありますので家族は大喜び。

ただ、コーヒーにしっかり向き合って純粋にコーヒーそのものを楽しみたい、という場合はシロカSC-C122のほうがおススメだと思います。

私はシロカ派になりそうです。

それではまた!