自宅を快適にをコンセプトにモノ探しをしているmonoです!
今回レビューするのは炊飯器。
炊飯器ってどれも一緒だから適当に安いものを買えばいいと思うでしょうか。もちろん無理して高いものを買う必要はありませんが、しっかり選ぶ必要はあります。
考えてみてください。毎日炊飯器で炊いたご飯を食べるのです。毎日体に影響を直接与えるのが炊飯器。それは毎日の健康にもつながる。その観点で言えば最も重要な家電の一つだったりします。
そこで今回買ったのはタイガーのtacook JAJ-G550です!
なぜこれを買ったのか??
実は2019年9月下旬、つまりこの記事を書いている約1年前に炊飯器を新調したばかりだったのです。購入したのはアイリスオーヤマのこちらの炊飯器。銘柄炊き分け機能付きでカラーは今風のブラックだし価格も1万円も切るしお手頃価格だと思いました。美味しそうなご飯、炊けそうでしょう??
しかし…。重大な欠点があり、それは炊いたごはんにプラスチック臭がするということなんです。まぁ新品なんかそんなものかと最初は思いました。1カ月もすればなくなるだろうと。でも期待は裏切り臭いは長引きました。それでも数カ月ぐらいでようやく少し収まったんですが、単に自分の味覚が慣れてきたのかもしれません。でもなぜか1年ぐらいしてからまた臭いがひどくなってきた。
もうこれはダメです。これで改めて感じたのは、食品関係なので長年の実績のある信頼できるタイガーとか象印とかじゃないとダメだと。
実はこのアイリスオーヤマの前もtacookを使っていたんです。そのtacookは4年で壊れました。家電って10年ぐらいは持つのかと思っていたので寿命は短かったけど、でも当然プラスチック臭で悩まされることはなかったので、特に安全や衛生面で失敗したくなかったので再びtacookにしました。
tacookってただの炊飯器じゃなくって、プラス一品作れるので料理の幅が広がりますし、デザインもなかなか良いかなと思ってこのJAJ-G550を選びました。2019年12月1日発売なのでまだ新しいモデルです。
外箱
外箱はこんな感じで無地ではなくちょっと模様も入れているところが期待を起こさせます。今回は無難にホワイトを購入しました。箱を開けると説明書が入っています。
説明書と…。
そして説明書を見て驚きました。「tacookでつくるカフェ風とっておきのレシピ」という冊子が入っています!
この冊子が炊飯器以上の力の入れようでフルカラーで1ページずつ大きなおしゃれで美しい写真付きで全部で36ページの構成。レシピ数は42もある。見てるだけですっごい楽しい。これはすごい。
ケーキとかエビチリとか…えっと、これ炊飯器なんですよね???これを自分が作れるようになるなんて嬉しくなるよね?
このtacookはレシピ集にも説明がありますが、内鍋の他にクッキングプレートがあります。このクッキングプレートに材料を仕込むことでご飯だけでなくおかずも作れるという1台二役なんです。内鍋部分でケーキやスープを作ったりもできますのでいろんな料理ができます。レシピ集があるのでやる気さえあれば料理が苦手でもこの炊飯器を買えば42種類は楽しめます。ただこのクッキングプレートを使うと1合しか炊けないので少食の二人分しかご飯は炊けません。
付属品
付属品はシンプルです。クッキングプレートとしゃもじ、計量カップ、電源コード。
で思ったのがしゃもじがめっちゃ小さい!右が一般的なしゃもじ、左がtacookに付属しているしゃもじ。なぜ小さくしたのかは説明はないけどダイエットに良いのかな??
クッキングプレートは取手があるので取り出しやすくなってます。
本体をじっくり見よう
このtacookはホワイトとピンクとグレーがありますが、ホワイトにしました。清潔感があるし毎日使うものだから飽きの来ないホワイトに。まあでも3色も用意してくれたのでこれからもカラーバリエーションはあってもいいと思う。これからも「炊飯器で生活を楽しくする」というジャンルを開拓して欲しい。
それにしても炊飯器であることを忘れそうなスクエアなデザインで素晴らしい。これ、家電のデザインとして相当レベル高いと思う。これまで炊飯器ってブラックやゴールドのカラーを使用して俺がご飯を炊いてやる的な重厚な雰囲気にして炊飯器を主体にしていましたが、それとは真逆のデザイン。このtacookは人を主体にするデザインで、その人のアイデア次第で生活を豊かにする、そのために加飾を避けシンプルなデザインにしている。かなりチャレンジングで先進的だと思います。
前面は凝ったデザインですが、側面や上面は特に特徴のないデザイン。まあ炊飯器ってそんなじっと見るものではないのでこれでいいと思います。
右側面には電源コードの差込口があります。この通り、電源コードはマグネットで簡単に取り外しできるタイプです。これが普通だと思うかもしれませんが先ほどのアイリスオーヤマの場合は電源コードは取り外しできません。また電源コードの上に水が落ちないように笠がついているんですよね。炊飯器は水蒸気が流れ落ちることがあるので感電しないように配慮がされています。このあたりの細かい配慮はタイガーらしいと思います。
あとしゃもじを立てるスタンドもついています。これも便利です。これもアイリスオーヤマにはありませんよ。
前面パネル
この炊飯器デザインとして一番の売りである前面パネル。もう一度言いたい。これ、炊飯器なんですよね??1万円以下で買える炊飯器なのでもちろん高級感なんて全くありませんが、良いデザインって高級感を出すだけではない、ということがよくわかるお手本となるようなデザイン。前面の透明パネルの使い方が新鮮。力を抜いた感じやアナログな感じが出ていて、誰にでも使えて優しい感じがするけどダサくない。シンプルでプレーンだけど雑ではない。
そして小さく小文字のtacookですよ。このユルさにやられた。
そしてこの前面パネルの3つのボタンを押してみると、タッチした感触が悪いんです。すごく鈍くてブニュッとした感じ。ゴムを押しているような。
タイガーにしては変だなと思ったんだけど、実はこれ、パネルの右上に凹みがあり、そこに指をかけてパネルを開けることができます。その中にはさらに操作パネルが出てくるんです!すごい!
つまり、この「保温・取消」「炊飯」「予約」の3つのボタンはよく使うので、パネルを開けずとも外から押せるようにしているということだったのです。この凝りようはすごい。しかもこの3つのボタンは触ると点字のような加工がされているので目が見えない人にも使えるように配慮もされています。このあたりもタイガーならではですね。
しかも「保温・取消」「炊飯」「予約」の3つのボタンはランプがつくようになっているのですが、ランプが赤、青、黄色でそれぞれ色が違うようになっています。例えば、夜中に「あっ炊飯器予約してたかな~」なんて思い出して暗い台所で確認したくなると思いますが、部屋の電気をつけなくても色だけでどのような設定になっているか一目瞭然ですよね。それからこのランプですが白いドットが入っていてなにげにお洒落です。考え抜かれています。
ちなみにこのパネルにあるようにメニューとしては「エコ炊き」や「冷凍ご飯」という変わったメニューがあります。「エコ炊き」は少し固めになりますが消費電力を6%~16%削減して炊くモード、「冷凍ご飯」は冷凍保存してもおいしさを保てる炊き方になります。さらに炊き込みご飯、煮込み料理、リゾット、ケーキというモードもあります。小さいのに賢い。
中を開けてみる
本体上部の鏡面仕上げのボタンを押すとフタが開きます。このボタンを押した感触は安っぽくて強く押し込んでガチャッという感じで、昔の炊飯器という感じです。
内鍋はこんな感じで周囲がシルバー加工されているので品質は必要十分といった感じ。
内フタはこんな感じで手前に引けば外せます。ただアレッと思ったのがパッキンは外せないんですよね。これは仕様らしいですけど、説明書読まずにパッキン外してしまう人出てきそうです。そしてパッキンを外してしまった場合は、お客様ご相談窓口へとのことですのでとてもややこしいです。これが罠ですね。パッキンもメンテナンスできるようになっていればベストだったのになと思いました。
ただ内フタの中央の部分もそんなに複雑な形状ではないので清潔に洗えそうですね。
まとめ
それにしてもスゴイ炊飯器が出たものだなぁと思います。着眼点が凄いと思う。特に一人ぐらしとかこれ一台で一応食事できるわけですよね。もちろんレシピ集みたな凝った料理もできますけど、単に野菜をキッキングプレートに入れるだけで蒸し野菜とか蒸した肉とかとご飯が一緒に食べられる。どんなに料理が苦手でも炊飯器ぐらいは使うし、日本人の主食であるご飯は必ず食べる。それで炊飯器を中心に料理を広げるというアイデアが素晴らしく、料理が苦手な人を救う家電となる。そんなに高い家電でもないので、一人暮らしでちゃんと野菜食べてる?って心配している人にぜひプレゼントしてあげてください。
それに加えて前面パネルの秀逸なデザイン。
アートではなく企業が作る家電なのでコストの制約もあると思うけど、デザインにこだわりあえて操作パネルを内部に隠して前面の透明パネルで綺麗に覆って隠してきた。確かにこれまで炊飯器の既視感たっぷりなボテッとした操作ボタンは見るだけで生活臭があふれていた。それがこの炊飯器にはない。
21世紀の記憶に残る家電と言っても過言ではないと思った1台であった。今後もタイガーには庶民の味方でありつつ食を楽しくする家電を出していただきたい。tacookシリーズは要注目だと思う。
その後、実際に麻婆豆腐を作って食べてみました。そのレビューをご覧ください。
それではご飯を楽しくいただきましょう!